
ストーリー
地元の「元底辺中学校」に通うことになった少年と、そのお母さんの話。
お母さんは、著者のブレイディみかこさんで、息子さんは、ブレイディさんとアイリッシュの配偶者の間の子。
その、元底辺中学校は、公立のカトリック校や私立校と違い、生粋の白人や貧しい子が集まるところだったので、レイシズムやセクシュアリズムなどの問題にぶち当たる。そんな中でそういう問題について共に考えていく親子の話。
この本をお勧めしたい人
特定したいところだけれど、
この分断の時代(私の理解している分断の時代は今までの資本主義とグローバル化がこれからも続くべきと考えている人たちと、このままではダメで変えていく必要があるよと考えている人たちに分かれていっていて、両者で溝がどんどん深くなり、お互い理解できなくなっている)に、皆に読んでほしい必読書すぎる。
———————ここからは若干ネタバレ!(でも読んでなくてもギリ読める)
私が学んだことと考えたこと
- エンパシーが大事。私にはこれが欠けているし、これを意識しないとと思った。
- 多様性の中で過ごすということ
- アイデンティティ
- セクシュアリティ1セクシュアルオリエンテーション(性的指向)のこと。好きになる相手が女性なのか男性なのか、それともどちらもなのかということ(LGBTQ)
- いじめ(僕は人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。・・・罰するのが好きなんだという息子の悟った言葉。確かにって思った。いじめることを正当化しているんだよなって思った。)
- 子どもってすごいわ(鋳型も偏見もなく、柔軟だから、大人が戸惑ってどうすればいいかと悩んでいる一方、どんどん適応することができる、羨ましい)
個人的に好きな登場人物
- 配偶者(ブレイディの配偶者であり、息子のお父さん)
そもそも、ブレイディさんが夫とか、名前とかで呼ぶんじゃなくて、配偶者って呼んでいるのが新鮮だった笑
個人的なハイライトは、、配偶者と息子の会話の中で、
配偶者が、学校でいじめられている子が、いじめている人たちをむかつかせるためにやっていることをに対して反抗的でいいじゃん!!みたいな反応するんだけど、それに息子は、反撃したって、そのぶん傷つく、反撃して憎しみを生み出して、また反撃しての悪いループが生まれるだけ、そこに終わりはあるのか?と父に聞くんだけど、その後の流れがね個人的にめっちゃ笑いました。読んでみてください。
- 元底辺中学校のチャイニーズの学級委員
正義感溢れてて、ひたすらかっこいい爽やか優等生。
gleeのマイクチャンをもうちょい若くした感じを想像して読んでた笑

読んでいて、常々、中学生なのになんでそんな悟ったこと言えるの、、、
すごい、、、私より100倍大人だ、、、頭上がらない、、、と思った。
エンパシーを意識して日々生活したいなと思いました、、、
One thought on “ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー。”