久しぶりのBook shelfコーナー。新社会人になってから、忙しくて土日くらいボーーッとさせてくれという怠け心が勝ち続けてきたのですが(笑)、今回は、これは書評書かなきゃと思わせるくらい大好きな作品に出会ったので紹介します。

柚木麻子著 本屋さんのダイアナ

あらすじ:

水商売で働くヤンキーママを母にもつダイアナと育ちがよく裕福な家庭で育った彩子のダブルヒロインのお話。見た目も育ちも違う2人だけれど、同じくらい読書が大好きで、意気投合し親友になります。中学への進学の話になると、2人は同じ私立の女子校に行こうという話になりますが、ダイアナの母は猛反対。ダイアナは、その女子校への受験を一生懸命サポートしてくれる両親がいるだけで羨ましいのに、合格したらノートパソコン買ってなんていう彩子をみて疎ましく思ったり。中学進学前に些細な喧嘩をし、それぞれ違う学校に進学してから合わなくなり、、、女の子同士の友情を十数年に渡って書いたガールミーツ小説。

多分今まで読んだ小説の中でトップを争うくらい大好きな作品だと思います。

この本をおすすめしたい人

  • 全ての女の子!!特に、、、
  • 小中学生の本好きの女の子
  • 他人と自分を比較しがちの女の子
  • 大学生の男子

女の子は色々考えてしまって、女の子同士の関係の複雑さを上手く描き出している作品だなって思いました。

女の人のあいだでは、相手が自分と同じ境遇にいるときは仲良くできても、相手が自分より高く飛躍すると、友情がこわれるというばあいがないではありません。私にはアンの中にも、ダイアナの中にも、学ぶべき点がたくさんあるように思えます。

アンの愛情 あとがき 「本屋さんのダイアナ」

人生には、待つということがよくあるものです。自分の希望どおりにまっしぐらに進める人はもちろんしあわせだと思いますが、たとえ希望どおりに進めなくても、自分に与えられた環境の中でせいいっぱい努力すれば、道はおのずから開かれるものです。こういう人たちには、順調なコースにのった人たちよりも、人間としての厚みも幅をますように、私には思えるのです。

アンの愛情 あとがき 「本屋さんのダイアナ」

これらは、アンの愛情のあとがきから抜粋したものですが、この作品の最後で登場してきます。

私は、他人と自分を比較する癖があって、私が望んでいた環境にいる友人を見ると妬ましく感じてしまうことがあるし、同時に、そこにいない自分を見る落ち込みます。

でも、これを読んでから、今与えられている環境で、なんだかんだ頑張っているし、今の人生を楽しもうと努力している自分もいることに気づいて、そんな自分に自信を持つことができました。

そして、本好きの小中学生にこの本をおすすめした理由として、色々な作品が登場してきて、読んで見たい!って絶対なるからです笑

  • 『大草原の小さな家』:ローラ・インガルス・ワイルダー 著
  • 『若草物語』:ルイーザ・メイ・オルコット 著
  • 『赤毛のアン』:ルーシー・モード・モンゴメリ 著
  • 『秘密の花園』:フランシス・ホジソン・バーネット 著
  • 『ぐりとぐら』:中川李枝子 作、山脇百合子 絵
  • 『おちゃめなふたご』『おてんばエリザベス』『はりきりダレル』:イーニッド・ブライトン 著
  • 『ライ麦畑でつかまえて』:J・D・サリンジャー 著
  • 『カレンの日記』『いじめっ子』『神さま、わたしマーガレットです』:ジュディ・ブルーム 著
  • 『私の美の世界』:森茉莉 著
  • 『風と共に去りぬ』:マーガレット・ミッチェル 著
  • 『嵐が丘』:エミリー・ブロンテ 著
  • 『ジェーン・エア』:シャーロット・ブロンテ 著
  • 『ボヴァリー夫人』:ギュスターヴ・フローベール 著
  • 『悲しみよ こんにちは』:フランソワーズ・サガン 著
  • 『危険な関係』:コデルロス・ド・ラクロ 著
  • 『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン 著
  • 『夜中の薔薇』:向田邦子 著
  • 『女の一生』:ギ・ド・モーパッサン 著
  • 『げんきなマドレーヌ』:ルドウィッヒ・ベーメルマンス 著
  • 『アルプスの少女ハイジ』:ヨハンナ・シュピリ 著
  • 『大きな森の小さな家』:ローラ・インガルス・ワイルダー 著
  • 『怪人二十面相』:江戸川乱歩 著
  • 『ナルニア国物語』:C・S・ルイス 著
  • 『メアリー・ポピンズ』:パメラ・トラバース 著
  • 『父の詫び状』:向田邦子 著
  • 『幻の朱い実』:石井桃子 著
  • 『孤独の発明』:ポール・オースター 著
  • 『ローカル・ガールズ』:アリス・ホフマン 著
  • 『舞姫』『ヰタ・セクスアリス』:森鴎外 著
  • 『枯葉の寝床』:森茉莉 著
  • 『アリーテ姫の冒険』:ダイアナ・コールス 著
  • 『リンバロストの乙女』:ジーン・ポーター 著
  • 『長い冬』:ローラ・インガルス・ワイルダー 著
  • 『さよなら、「いい子」の魔法』:ゲイル・カーソン・レヴィン 著
  • 『アンの愛情』:ルーシー・モード・モンゴメリ 著
  • 『丘の上のジェーン』:ルーシー・モード・モンゴメリ 著
  • 『赤毛のアンのお料理ノート』:本間三千代、トシ子 著

実際にリスト化したらたくさん登場してきてますね。

実際に私も、今の通勤用のカバンの中に入っている文庫本は、赤毛のアンだし、最近ブックオフにいって森茉莉著の私の美の世界と向田邦子著の夜中の薔薇を購入してしまいました。本当に自分影響受けやすくて笑う。でも、こうやってそういう世界に触れるのが楽しいんだよね。

そして、最後に大学生の男子に紹介したいのは、シンプルにこれを読んだ男子大学生はどう感じるんだろうという興味です、、、笑

大学生になった彩子が、飲みサーに顔を出したとき、男子メンバーにレイプされてしまうんだけど、そのレイプした人と付き合い始めて、あれはレイプじゃないって信じようする。でも、その関係は心の底から望んでいたものでもないのは、彼女自身、気づいていて、そんな自分が嫌になってもう完全投げやりになってしまい、逃げで、そのサークルに入り浸るようになる。そんな中、与えられた環境で自分がやりたかったことをやろうとしているダイアナを知って妬ましく思ったり。

そんな女の子を見て、男子はどう思うんだろうなぁって思いました。女子って面倒癖ーって思うのかなぁとか、男子の皆がこういうやつってわけじゃねーよとか。笑

ザ女子向けの小説だけど、男子にも読んで感想聞いてみたいって思ったそんな作品でした。

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